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第九百六十六話 左京拗ねる編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるためにまた西を目指しています。
蘭も明王を見事に倒し、亜梨沙達と喜んでいます。
「さすが私達。自分で自分を誉めるのは当然としてお師匠様にも誉めて欲しい」
亜梨沙が調子に乗っています。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「皆さん、ありがとう」
樹里は亜梨沙と蘭と馨に言いました。
それを拗ねて見ている孫左京です。
「どうもおかしい。明王ほどの存在が、何であんなに簡単にやられるんだ？」
左京は八百長だと思っています。
「誰が日本○○協会だ！」
観音様が現れました。問題発言なので二文字伏せました。
「どちら様ですか？」
樹里が追い討ちをかけます。
「忘れたんかい！ 観世音菩薩じゃ」
観音様はドヤ顔で言いました。
「そうなんですか」
でも樹里は笑顔全開です。
「猿、皆が明王に勝てたのは今までの長い旅で功徳を積んで来たからだ」
観音様は諭すように言いました。
「功徳？」
左京は観音様を見ました。
