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第九十四話 村の真相編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里と馨は村の真の秘密を見てしまい、凶悪犯顔の村長以下、村人の一団に囲まれました。
「村の秘密を知られた以上生かしておく訳にはいかない。ここで死んでもらおうか」
凶悪犯顔の村長はやはり凶悪な人間でした。
「そうは行くか!」
馨が龍に変化し、巨大化します。
「ひええ、龍だ!」
村人達は仰天して逃げ出します。
「左京さん達の所に行きますよ」
馨はそのまま空を飛んで逃げます。
「逃がすか!」
村長は怯まずに樹里達を追います。
「村長は本当に人間でしょうか?」
馨が呟きます。
「キカイダーですか?」
樹里が言います。
「ネタが古くて誰もわかりません」
馨が溜息を吐きます。
「左京さん!」
そこへ孫左京と亜梨沙と蘭が走って来ました。
「お師匠様」
馨が手短に話をします。
「そういう事か」
左京は化け兎の「何も知らぬよそ者が」という言葉の謎が解けました。
「村長め」
左京は村長を睨みます。