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第九百話 樹里、生還する編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
樹里は田路の背中に乗り、冥府から現世に向かっています。
恍惚とする田路に治路が何か言います。
でも田路は応じません。
ムッとする治路です。
どうやら樹里を乗せたいと言ったようです。
どうにもならないスケベ犬達です。
「そうなんですか」
樹里が言ったので、田路治路はビクッとしました。
でも樹里は寝ていました。
ホッとする田路治路です。
「クオオン」
樹里がドサッと背中にうつ伏せになったので、いけないところが田路に当たります。
治路がそれに気づき、また怒りました。
「グルル」
治路の抗議を完全無視して田路は現世に戻りました。
「お前達、何を考えていたのだ!」
鼻血を垂らしている田路治路を怒鳴る河東真君です。
「あ」
樹里が目を開けました。
「お師匠様!」
蘭と亜梨沙がすがります。
「お師匠様」
リックは樹里の太腿にスリスリしました。
「お前様!」
遊魔が蹴飛ばしました。