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第八百九十三話 魔王接近編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
「やはり最大の敵は御徒町樹里か」
魔王は作戦を見破った樹里を睨みます。
「いでよ、我が眷族!」
魔王が叫ぶと突然大型きんと雲の上空に無数の雑魚敵、いえ、魔物が現れました。
「何!?」
牛魔王と蚩尤が身構えます。
「御徒町樹里を殺せ」
魔王が言いました。
「ぐがあ!」
魔物達が一斉に樹里に襲いかかります。
「させるか!」
牛魔王と蚩尤は魔物に立ち向かいました。
「ひい!」
リックは思わず遊魔の後ろに隠れます。
「お前様、頑張ってください」
遊魔はリックを魔物の群れに放りました。
「にゃん!」
リックは魔物の群れの中に消えました。
「リックさん、貴方の事は忘れません」
馨が呟きます。
「死んでないにゃん」
リックの声がしました。
「おらあ!」
聞き覚えのある声がしました。
「左京!」
左京に助けられて感激するリックです。
「お師匠様は俺が守る!」
左京は叫びました。