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第八百八十六話 強過ぎる敵?編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
四天王と自在天の戦いは続き、孫左京が時々チャチャを入れます。
「誰が勝俣州和だ!」
分かりにくい切れ方をする左京です。
「お猿さん、大好きです、頑張ってください!」
樹里が叫びます。
「お猿さんは頑張りますよ、お師匠様」
樹里の応援を受けて左京はまた勇気百倍です。
「お師匠様、どうしたのかしら?」
亜梨沙が驚きます。
「そうね。以前は紙に書かれた文字を読んでいたのに」
蘭も首を傾げます。
「あの敵が強いのですよ」
伏羲が言いました。
「どういう事ですか?」
蘭が伏羲を見ます。
「樹里様は敵の強さを感じて左京を煽っているのです。そうでもしなければ、左京が死んでしまうから」
伏羲の謎めいた言葉に唖然とする蘭です。
「お猿さんは無敵です、お師匠様」
左京は自在天の刀を全部受け返し、殴りかかります。
「何だ、あの強さは?」
左京の強さに魔王は混乱しました。




