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第八百八十二話 更なる救援編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
第六天の主は空間を歪ませ、別の世界から第六天に降臨しようとしていました。
「そんな事はありませんて、お師匠様、何か手立てがあるのですか?」
蘭が尋ねました。
「さあ」
樹里が笑顔全開で言ったので、蘭と亜梨沙は唖然としました。
「大丈夫です。樹里には御仏のご加護があるのです」
璃里が言いました。
「ミニモニですか?」
亜梨沙が危険を省みずに使い古されたギャグを言いましたが、大火傷です。
「あっちっちィ!」
白い目で見る蘭です。
「仏の力も、この第六天には届かぬよ、御徒町樹里」
魔王はニヤリとしました。
「そうなんですか」
でも樹里は笑顔全開です。
「お師匠様……」
混乱する孫左京です。
「届くぞ、御仏の力は!」
声が聞こえました。
「誰?」
亜梨沙が尋ねました。
「我らは四天王だ!」
四天王は大見得を切りましたが、
「どちら様ですか?」
と樹里に言われて石化しました。