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第八百七十九話 第六天今度こそ崩壊?編

 御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。


 九霊元聖が爆炎を放つと、魔王は孫左京から離れました。


「兄貴」


 元聖が声をかけると、


「大丈夫だ」


 左京は口に残った血を吐き出しながら言いました。


「相変わらず頑丈だね」


 元聖が言いました。


「俺は絶対死なない! いつか……」


 樹里との新婚生活を妄想し鼻血を噴く左京です。


(本当に好きなんだな、樹里様が)


 元聖は苦笑いしました。


「うお」


 二人は宙に浮いているにも関わらず身体が揺れるのを感じます。


「どういう事だ?」


 九霊元聖が魔王を睨みました。


「第六天が揺れているのだ。もうすぐ他の天と共に崩壊する」


 魔王は狡猾な顔で言いました。


「俺の新婚生活の夢を壊させるか!」


 自分の幸せのために戦う左京です。


「うるせえ!」


 図星なので突っ込みの切れが悪いです。


「猿、もう退くのだ。後は我らが何とかする」


 深刻な顔つきで鴻均道人こうきんどうじんと三清が追いつきました。

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