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第八百七十六話 第六天の主編

 御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。


 魔王は最深部に辿り着きました。


「目覚めよ、この第六天に我より先に住み着いた者よ!」


 魔王は両手を高々と掲げて叫びました。


 その途端第六天が鳴動します。


「何だ?」


 空間が揺れるのを感じ、孫左京達がギョッとしました。


「何が起ころうとしているんだ?」


 九霊元聖が眉をひそめます。


「この奥に強烈な力を感じる」


 女媧じょかが震えます。


「あんたにも怖いものがあるのか?」


 左京が驚きました。


「我も信じられぬ」


 女媧は言いました。


「もう知らぬぞ。こやつが目覚めればもはやこの世は全て消える」


 魔王は左京達を見て言いました。


「猿、魔王を止めよ! 魔王が呼び出そうとしているのは全てを破壊する魔神ぞ!」


 鴻均道人こうきんどうじんが三清と共に飛翔して来ました。


「魔神だって?」


 左京は道人達を見て言いました。


「無駄よ。すでに魔神は目覚めたわ!」


 魔王が叫びました。

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