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第八百六十四話 淫魔の攻撃編

 御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。


 魔王の背後から出て来た淫魔が、美女軍団の色気を美味しそうに吸い取ります。


「攻撃を中止してください、奴らは淫魔です。これでは喜ばせているだけです」


 蘭が言いました。


「ならば戦法を変えるまでだ!」


 女媧じょかが変化しました。


「お嬢さん、美しい貴女にそんな姿は似合わないよ」


 淫魔がイケメンに変身して言いました。


「同じ手にかかる我では……」


 女媧はそこまで言って、


「はい」


とその淫魔に抱きついてしまいます。


「そやつらは我のまやかしとは違い、逃れる術はない」


 魔王はフッと笑いました。


「あああ……」


 鉄扇公主も蘭も亜梨沙もたちまち淫魔の力で落ちて行きます。


「またか」


 上空からそれを見ていた孫左京が呟きました。


「お猿さん、助けに行きます」


 樹里が左京にギュッと抱きつきました。


「はい」


 左京は噴き出しそうになる鼻血を吸い込みながら魔王に接近しました。

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