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第八百五十五話 邪気以上の気編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。


 第六天は魔物達で溢れ返っています。


「畜生!」


 孫左京達はフル回転で戦っていますが、追いつきません。


「任せるにゃん」


 リックと九霊元聖が戻って来ました。


 何故か遊魔は怒っています。


「陽気より邪気、でもそれよりもっと凄いのがあるにゃん」


 リックはニヤリとして、


「入るにゃん、九ちゃんのお妾さん達」


 そんな紹介をされ、元聖は項垂れ、黄姫は白い目で祖父を見ます。


「はーい」


 登場したのは半裸に近い服装の艶やかな元聖の側室達です。


「げ!」


 思わず鼻血を垂らす左京です。牛魔王も河東真君も見入っています。


「お色気全開にゃん!」


 リックが叫ぶと、側室達は服を全部脱いでしまいました。


「があ!」


 魔物でもやはり男です。たちまち彼女達に群がりました。


「何だと!?」


 魔王は仰天しました。


「今だ!」


 左京達が色に走った魔物を叩きのめしました。

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