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第八百五十三話 揺れる天編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。


 九霊元聖とリック達が混沌と戦っていた頃、第六天の奥はもっと大変な事になっていました。


 魔王が巨大化したのです。


「うぬらは一人として生かしてはおかぬ。覚悟しろ!」


 妖気を口から噴き出し、魔王が叫びました。


「そうなんですか」


 でも樹里は笑顔全開です。


「少しは恐れろ!」


 つい突っ込んでしまう魔王です。


「我が眷属達よ。我のために集ってくれたか」


 魔王はニヤリとし、周囲を飛翔している魔物達を捕まえて食べました。


「うげ」


 孫左京が吐き気を催します。


「ゲテモノ食いだな」


 牛魔王も嫌悪の表情です。


「遂に始めおったか」


 鴻均道人こうきんどうじんが大型きんと雲に戻って言いました。


「魔を食らい尽くし己が身一つとなす、ですか」


 太上老君が言いました。


「真顔で何してるんだ!」


 二人は璃里のお尻を触っていたので蘭と亜梨沙が殴りました。

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