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第八百四十四話 魔界降臨?編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。
西の魔物達が蠢き、南の魔物達が黄泉返り、魔王の呼びかけに応じて第六天に集まろうとしています。
「何という事だ。このままでは我らは挟み撃ちになってしまうぞ」
鴻均道人が真面目な顔で言いますが、その手は璃里のお尻を撫でています。
「緊迫感持て、ジジイ!」
蘭が殴りました。
「うぬらを誉めてしんぜよう。我をここまで追いつめたのは、未だかつておらぬからな」
魔王はニヤリとしました。
「ふざけるんじゃねえよ! てめえのような奴に誉められるなんてごめんだぜ」
孫左京が叫びます。
「いい事言った、左京」
牛魔王が誉めます。
(お前にも誉められたくない)
左京は思いました。
「第六天はそれでも天だが、奴はこの天を変えようとしているのだ。猿、つまらん冗談を言っとる場合ではないぞ」
太上老君がいつになく真顔で言いました。