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第八百四十話 魔王潰れる？編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。
孫左京が叩きつけた如意棒が魔王を押し潰しました。
「ぐおお！」
ブチュッと何かが潰れる音がしました。
「やったか？」
太上老君達が言います。
「決めたぜ！」
左京がニヤリとした時でした。
「まだわからぬか？ ここでは我は不死なのだ」
魔王の声が聞こえました。
「うわ！」
左京は如意棒ごと跳ね飛ばされました。
三十二の頭を持つ八岐大蛇は無傷で甦りました。
「何だと？」
左京はきんと雲に飛び乗って態勢を立て直しながら呟きます。
「ダメだったか」
九霊元聖が歯軋りします。
「勝てないの、私達？」
蘭が不安そうに言います。すると樹里が、
「大丈夫ですよ、私達は勝ちます」
「お師匠様」
蘭と亜梨沙は涙ぐんで樹里を見ます。
樹里は熟睡していました。
唖然とする蘭と亜梨沙です。
「先程の真言のせいで妹は疲れています」
璃里が言いました。
