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第八十四話 左京反撃編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
馨の兄通の猛攻に孫左京は顔が変形する程です。
「兄さん、もういいだろう」
馨は殺されるのを覚悟しました。
自分は死にかけていたのを樹里に救われた。
今その樹里が信頼する左京が死にかけている。
(お師匠様のためにも左京さんは守る)
馨は通を睨みます。
「ほう。いい面構えになったな、馨」
通がニヤリとします。その時、
「隙あり!」
と左京が如意棒で通の頭を殴ります。
「……」
唖然とする馨です。
「よくもここまで俺を殴ってくれたな!」
今度は左京が通を滅多打ちです。
「てめえ!」
通が反撃しようとしますが、左京は、
「させるか!」
とどこかで聞いた台詞を吐き分身の術を使います。
無数の左京が現れ通を殴ります。
「いい加減にしろ!」
通が更に闘気を強くし分身左京を全部吹き飛ばしました。
「俺を本気にさせたいらしいな」
通が言います。左京はニヤッとして、
「もう本気だろ」
と挑発します。




