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第八百三十二話 魔王交代?編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。
蛭子は魔王の力を吸い取りました。
「ぐうう……」
魔王がどんどん衰えて行きます。
「何てこった!」
孫左京は歯軋りしました。
「あそこまで追いつめた魔王の力を蛭子が受け継いでしまったのか?」
ようやく回復した九霊元聖が呟きました。
「わあはは! 遂に私は第六天魔王の力を手に入れたぞ!」
蛭子は狂喜しました。
「これで全てが我がものとなる」
蛭子の身体が魔王に変わって行きます。
「おお!」
蛭子は更に雄叫びを上げました。
「私は第六天の新しき支配者だ」
蛭子は狂気に満ちた目で樹里達を見ました。
「手始めにお前達に礼をしようか。私を海に流した礼をな」
「僕は関係ないから、許して欲しいにゃんよ」
リックが言いました。
「ダメだ」
蛭子は却下します。
「まずはお前だ、御徒町樹里」
蛭子は樹里を指差します。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。