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第八百三十一話 蛭子の謀略編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。
樹里の作戦で真言を身体に取り込んでしまい、悶絶している魔王の隙を突くかのように倭の国で登場した蛭子が現れました。
決して某漫画家ではありません。
「さあ、今から私がこの第六天の魔王になるぞ」
八岐大蛇の姿の蛭子が魔王に近づきます。
「おのれえ!」
魔王は抵抗しようとしますが、真言の攻撃が強くてどうしようもないようです。
「てめえ、ふざけるなよ!」
漁夫の利を得ようとする蛭子に孫左京が攻撃しました。
「下がれ、猿!」
大蛇の口から溶岩が噴き出します。
「うわっちち!」
左京は溶岩を掠められ、慌てて離れました。
「お前の力、全ていただく」
大蛇は魔王にガブッと噛みつきました。
「ぐああ!」
魔王は更に苦しみました。
「おお! 素晴らしいぞ! この力こそ、私が求めていたものだ」
蛭子が歓喜の声を上げました。