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第八百二十六話 女媧、孫左京に恋する編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。
女媧は孫左京に恋してしまったようです。
「女媧ァ」
涙ぐむ夫の伏羲です。
「何で急に男前になったのかしら?」
蘭が首を傾げます。
「猿の身体にあった妖気を魔王が吸い取って、そこへ樹里の陽気が注入されたので、悪の顔が引っ込んだのであろう」
太上老君が蘭のお尻を触りながら言いました。
「ああ、そうですか!」
蘭は老君を殴りました。
「どうして女媧まで……」
伏羲が泣きながら尋ねます。
「それはお前が悪い」
鴻均道人が言いました。
項垂れる伏羲です。
「行くぜ、お嬢さん!」
何故か行動までかっこよくなる左京です。
「はい!」
女媧は目をハート型にして左京に従います。
「私達も!」
亜梨沙と遊魔が魔王から逃げ出しました。
「うぬ……」
何となく悔しい魔王です。
「正義は勝つんだ、悪党」
左京が言いました。