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第八百二十四話 干涸びた孫左京編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。


「そろそろ返すか」


 魔王はそう言うと、孫左京を投げ出しました。


「ひえ!」


 左京はクルクル回りながら落ちました。


「うえ!」


 左京の姿を見た蘭が思わず呻きます。


 左京はミイラのように干涸びていました。


「キモーい、左京」


 遊魔と共に魔王に落ちてしまった亜梨沙が言いました。


「猿の力を吸い取ったのか」

 

 霊宝天尊が魔王を睨みます。


「猿程度ではまるで腹の足しにならぬ」


 魔王はニヤリとします。


「お師匠様」


 左京は樹里を呼びました。


「大丈夫ですよ、お猿さんは無敵ですから」


 樹里は笑顔全開で言いました。


 しかし、左京は復活しません。


「無駄だ、御徒町樹里。猿には一欠片の妖気もない。もはや死ぬるのみ」


 魔王が高笑いしました。


「では陽気を与えます」


 樹里が帽子を取り、笑顔全開になりました。


「その陽気じゃないです、お師匠様!」


 蘭が慌てました。

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