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第八百二十三話 魔王進化編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。
「何だ?」
蚩尤が魔王の変化に気づきました。
「奴が若返っているぞ」
蚩尤は牛魔王に囁きます。
「うぬ」
牛魔王は魔王の放つ妖気がまた強大になって来たのを感じました。
「どういう事だ?」
露津狗が呟きました。
「言ったはずだ。うぬらはここに来た時点で負けが決まっていたと」
魔王は老僧の姿からイケメンになりました。
服装も黒衣から金ぴかの袈裟に変わりました。
「きゃあ!」
イケメンに耐性がない亜梨沙が絶叫します。
「くう……」
さっき酷い目に遭った女媧は真言を唱え、堪えています。
「この魔力のような感覚は?」
蘭も魔王の誘惑光線に必死に抵抗しています。
「遊魔は魔王様にお味方致します」
遊魔も落とされてしまいました。
「ダメにゃん、遊魔」
リックを踵落としで倒し、遊魔は亜梨沙と共に魔王のそばに行ってしまいました。