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第八十二話 蛇仙人の師匠登場編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里達は突然の嵐に遭い古びたお堂に避難しました。
孫左京は如意棒を取り出して、
「馨、一緒に来い。今回はお前関連だ」
「私もそう思います」
馬の馨は龍に戻り左京と共に飛び出して行きました。
「馨の関連てどういう意味?」
考えるのが苦手な亜梨沙が蘭を見ます。
「龍絡みって事でしょ」
蘭はイラッとして答えます。
「ムフ」
奇妙な笑い声がしました。
「何?」
亜梨沙と蘭が声のした方を見ます。
「ムフフ、今このお堂はハーレムにゃん!」
猫のリックが雄叫びを上げています。
「手始めは亜梨沙ちゃんからにゃん」
リックは亜梨沙に飛び掛りました。
「この!」
亜梨沙が扇子でリックを叩き落とします。
その頃左京達は蛇仙人と対峙していました。
「またてめえか」
蛇仙人はニヤリとし、
「お師匠様お願いします」
「おう」
黒雲をかき分けて龍が現れました。それを見て馨が叫びます。
「兄さん」
驚く左京です。