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第八百十八話 美子特攻編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。


 獣化した美子めいずは孫左京に駆け寄り、


「乗って、左京さん。魔王の結界を破らないと奴には攻撃が届かないわ」


「あ、ああ……」


 美子の姿に戸惑いながらも、左京は美子の背中に乗りました。


「行くわよ、魔王! 覚悟しなさい!」


 美子は全速力で突進しました。


「させるか」


 魔王はフワッと飛翔し、鋭い爪を伸ばします。


「それはこっちの台詞じゃ!」


 女媧じょかが叫び、鱗攻撃です。


「美子の思い、受け止めましょうぞ、貴方」


 霊媚阿壇れびあたんが言います。部秘模洲べひもすは頷き、


「おう!」


 二人も獣化し、美子の援護に回りました。


「我らも!」


 蚩尤しゆうと牛魔王の牛魔族が飛びました。


「雑魚共が!」


 魔王は歯軋りしました。


「その程度で我に届くと思うな!」


 魔王が叫んだ時、美子が魔王の結界に激突しました。


 第六天が揺れました。

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