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第八百三話 怒れる女達編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。
女媧と霊媚阿壇は魔王を睨みます。
「蛇と鯨か。相手にならぬ」
魔王が鼻で笑いました。
「黙りゃ!」
女媧が変化します。霊媚阿壇も変化しました。
「其方に謀られた恨み、ここで晴らすぞ!」
女媧が叫びました。
「女をバカにすると許さないよ!」
霊媚阿壇も叫びます。
「こええ……」
その光景を飛ばされながら見ていた孫左京が呟きました。
「左京さん、仇討って来るね!」
美子は如意棒を左京から取ると、魔王に向かいました。
「美子ちゃん!」
左京は美子の健気さにジンとします。
「儂等も加勢に行くぞ」
太上老君が言いました。
左京達は何とか踏み止まり、態勢を立て直します。
「あんた達は少し休んでなさい!」
大型きんと雲に乗っている蘭が言いました。
「お師匠様!」
左京は樹里を見て元気一万倍になりました。