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第八話 妖怪の正体編
御徒町樹里は仏様の国に経典を授かりに行く旅の僧です。
途中で立ち寄った村で妖怪退治をする事になりました。
樹里の可愛さにやられた暴れ猿の孫左京は、妖怪が絶世の美女と聞き、自分を囮にして妖怪をおびき寄せました。
すると驚いた事にその妖怪は左京の顔見知りでした。
「私は確かに亜梨沙だけど? あんたは?」
「俺だ、孫左京だ」
左京は正体を現しました。すると亜梨沙と呼ばれた妖怪が奇声を上げます。
「左京ゥ、会いたかったわん」
左京の顔を巨乳に埋もれさせる亜梨沙です。
「あんた、五行山に閉じ込められていたはずでしょ? 出られたの?」
「ああ。徳の高いお坊様のおかげでな」
左京は樹里を見ました。樹里は笑顔全開で、
「こんにちは」
亜梨沙は左京を切り株に叩きつけると、樹里に駆け寄ります。
「結婚して下さい」
いきなり告る亜梨沙です。
「その方は女の人だ」
左京の言葉に亜梨沙は石化してしまいました。