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第七百九十七話 第六天魔王の変化編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。
孫左京の会心の一撃が決まり、倒れる第六天魔王です。
「止めだ!」
九霊元聖は九つの頭を一つにして巨大な爆炎を放ちました。
「やったか?」
牛魔王達ギャラリーが言いました。
「誰がBE QUIETだ!」
牛魔王が切れました。
魔王は爆炎をまともに食らい、燃え上がりました。
「おお!」
左京は喜びますが、元聖は歯軋りします。
「くそ、こいつ以前より遥かに強くなっている」
「何?」
左京はギョッとしました。
「ふおお!」
魔王の声がし、爆炎が消失しました。
「我をここまで追い詰めたのは誉めてやろう」
爆炎が消えて現れたのはまさに第六天魔王の真の姿です。
「それがてめえの本当の姿か?」
左京がビビりながら尋ねました。
「その通り。我は元天界人だ」
魔王の背中には真っ黒い翼が生えています。
「何となく信じられる」
左京は河東真君を見て呟きました。