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第七百九十二話 無限空間編

  御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。


 霊宝天尊の鮮やかな技で第六天魔王は吹き飛びました。


「やった!」


 美子めいずがはしゃぎますが、


「奴は全体の一部に過ぎぬ。まだ本体は奥じゃ」


 鴻均道人こうきんどうじんが前方を睨みますが、その右手は美子のお尻を触っています。


「スケベ!」


 美子の右回し蹴りが道人に決まりました。


「行こう、兄貴。サッサと終わりにして、お嬢さん方の所に戻ろう」


 九霊元聖が先行します。


「あ、待てよ」


 孫左京がそれを追いました。


「儂らも行きましょう、お師匠様」


 太上老君が言いました。


「そうじゃな」


 道人は美子に蹴られた顎を治しながら言いました。


 


 元聖と左京は何もない空間を飛翔していました。


「どこまで続くんだ?」


 左京はうんざりしています。


「うぬらが死ぬるまでよ」


 魔王が現れました。


「懲りてねえな、ジジイ!」


 左京が如意棒で殴りかかります。


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