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第七十九話 謎の仙人編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
一番弟子の石猿孫左京は暴れ者ですが樹里に「やられている」ので絶対服従です。
二番弟子の豚の妖怪亜梨沙はいい加減ですが、左京に惚れているので樹里を裏切る心配はありません。
三番弟子の河童の蘭は、口が悪いですが、どうやら左京に気があるようなので、裏切らないでしょう。
そして樹里が乗る馬に変化している龍の馨も、樹里に恩があるらしいので、心配ないでしょう。
不安なのは、猫のリックです。
この前はうまくいったのですが、これからも彼は風見鶏になりそうです。
「峰竜太さんの元奥さんですか?」
樹里が笑顔で尋ねます。
「それは海老名美どりさんですし、今も奥さんです、お師匠様」
いろいろとまずい事になりそうなので、左京がすかさず突っ込みます。
するとそこへ、
「お前が噂の旅の坊主か」
と突然仙人が現れました。
「天本英世さんですか?」
「誰が死神博士だ!?」
仙人は切れました。