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第七百八十九話 魔王軍対女媧編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、第六天魔王を追撃する事になりました。


 魔王軍は空を埋め尽くすほどの大軍です。


「第六天魔王陛下のご命令で貴様らを滅する!」


 その中の一体の魔物が言います。


「誰にものを言うているか、わかっているのかえ?」


 女媧じょかが魔物を睨みつけます。


 チビリそうになる亜梨沙です。


「かかれ!」


 魔物達が一斉に樹里達に襲いかかります。


「舐められたものよ!」


 ズオオオッと女媧は変化し、魔物達より遥か上空までその身体を伸ばします。


「……」


 唖然とする魔物達です。


「どっちが悪い奴かわからないにゃん」


 リックがビビって呟きます。


「消えよ、小者共が!」


 女媧は身体から鱗を放ち、魔物達を切り刻みました。


「オンマリシエイソワカ」


 樹里が摩利支天まりしてん真言を唱え、魔物の破片を浄化しました。


「彼らもまた魔王の犠牲者。弔えば救われます」


 樹里は言いました。


 一同は感動しました。

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