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第七百八十五話 元聖消滅?編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、天界が第六天魔王に乗っ取られたので行き先変更です。
「ぬうう!」
第六天魔王に力を与えていた事を知り、元聖は離れようとしました。
「させぬよ」
魔王はニヤリとします。元聖は身動き取れなくなっていました。
「弟は俺が守る!」
孫左京が極大如意棒を振りかざし、魔王を殴ります。
「何だと?」
完全に意表を突かれた魔王はそれをまともに食らい、吹っ飛びました。
「ぶへえ」
魔王は壁に激突し、ずり落ちます。
「兄貴、すまない」
元聖は爆炎を解いて膝を折りました。
「兄貴として当然の事だ」
左京は照れ臭そうに言います。
「ぎゃん!」
左京は魔王の妖気で気絶しました。
「あのバカ、後先考えずに」
蘭が呆れます。
「でもそれが左京なんだよ」
亜梨沙が言いました。
「魔王の気が弱まっておる。今じゃ!」
鴻均道人が叫び、三清と共に走ります。
「お猿さん!」
樹里は祈りました。