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第七百八十四話 九霊元聖の執念編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、天界が第六天魔王に乗っ取られたので行き先変更です。


 九霊元聖は爆炎となって第六天魔王に突っ込みました。


「死ぬ気か?」


 元始天尊が呟きます。


「あの人は不死身でしょ?」


 亜梨沙が意識を回復して言いました。


「不死身ではあるが、不滅ではない。身体の全てを消滅させられれば、死にはしないが、消える」


 太上老君が蘭のお尻を触りながら言いました。


「この非常時に!」


 孫左京が老君を殴りました。


「うおお!」


 爆炎となった元聖は魔王に突っ込みました。


「おのれえ!」


 さすがの魔王も余裕をかませないようです。


「消えてしまえ、魔王! お前の時代は終わったんだ!」


 元聖は更に炎を強力にして叫びます。


「消えるのはうぬだ、獅子よ」


 魔王はニヤリとしました。


「何!?」


 元聖は自分の爆炎が魔王に吸い取られているのに気づきました。


「うぬは不死身だが不滅にあらず」


 魔王の言葉に焦る元聖です。

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