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第七百八十話 切り札登場?編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、天界が第六天魔王に乗っ取られたので行き先変更です。
第六天魔王は天帝に譲位を迫りました。
「うぬ……」
天帝は苦しそうに魔王を見ました。
「其方は私の地位が欲しいのか?」
「そうだ。寄越すか?」
魔王がニヤリとします。
「横浜」
樹里が言いました。
「その横須賀じゃねえよ!」
魔王は切れました。
その時でした。
「真打ち登場ね」
ゴオオと炎が巻き起こり魔王と天帝を引き離します。
「何!?」
魔王の顔色が変わりました。
「お久、魔王。私をお忘れのようで」
そう言って現れたのは九霊元聖でした。
魔王は悔しそうに元聖を睨みました。
三清がすぐに天帝を守ります。
「天帝の地位はあんたには渡さないよ。いずれ私がいただくんだからね」
元聖はニヤリとして天帝を見ます。
「まさか……」
蘭が焦ります。
「其方も敵かえ?」
女媧が元聖を睨みます。
「場合によってはね」
元聖は言いました。