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第七百七十八話 最後の質問編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、天界が第六天魔王に乗っ取られたので行き先変更です。
孫左京達は次々に質問しましたが、二人の天帝はあの双子芸人より見事に答えを一致させ続けました。
「全くわからぬ」
太上老君が呟きます。
「奴の気配は、天帝陛下の荘厳な気に紛れてしまってわからぬしな」
霊宝天尊が赤ら顔で言います。
「どうするんだよ、ジイさん達?」
左京も焦っていました。
「私が本物の天帝である。何故わからんのだ?」
それもまた見事にハモっています。
「助けてくれ!」
左京が叫ぶと、
「そうなんですか」
樹里達が現れました。
「陛下がお二人?」
蘭が仰天しました。
「お前にはわからぬか?」
元始天尊が蘭に尋ねます。
「私も全然わかりませぬ」
蘭は二人の天帝を見て言いました。
「グランプリシリーズ、頑張ってください」
樹里が言いました。
「その真央じゃねえよ!」
つい反応してしまい、ボロを出した第六天魔王です。