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第七百七十一話 美少年哀れ編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、天界が第六天魔王に乗っ取られたので男達が天界に向かいました。
蘭や亜梨沙達が美少年に落とされ、樹里と璃里と遊魔が残りました。
「お姉さん達も遊ぼうよ」
美少年は更に上目遣いで迫りますが、
「はい、遊びましょう」
樹里は笑顔全開で返します。
美少年はイラッとし、
「けっ」
と舌打ちしました。
「オンマリシエイソワカ」
樹里がすかさず摩利支天の真言を唱えます。
「ぎっ!」
美少年は正体を現しました。
「貴方でしたか、小林さん」
樹里が言いました。
「その麻央じゃねえよ!」
第六天魔王の分身は言いました。
「お前達の大事な男達は我が手中よ」
分身は高笑いして消えようとしました。
「許さぬ!」
女媧が変化して鱗攻撃し霊媚阿壇が体当たりです。
「ぐべえ!」
分身は押し潰され、消滅しました。
「女の純真な心を弄ぶ奴は許さぬ」
霊媚阿壇が言いました。