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第七十七話 樹里、井戸から戻る編

 御徒町樹里はありがたい経典授かるために西を目指しています。


 樹里は国王の本音を知りました。


「では私は外に戻ります。新しい王妃様と末永くお幸せに」


 樹里が言うと国王は蒼白い顔がもっと蒼くなりました。


「気づいていたのですか?」


「はい」


 樹里は笑顔です。


「こちらに来てすぐに亡くなった女性を好きになりました。王妃の事はどうでもいいのです」


 国王は言いました。


「わかりました」


 樹里は国王に頭を下げると、


「お猿さん、上げて下さい」


と声をかけます。


「はい」


 孫左京が応じ、きんと雲が降りて来ます。


「では」


 樹里は国王にお辞儀し井戸から上がりました。


「どうでしたか?」


 王子と王妃が尋ねます。


「手遅れでした。冥府の者が連れて行った後でした」


「そうですか」


 王妃は嘘泣きし、王子は号泣しました。


 左京と亜梨沙と蘭は背を向けて肩を震わせています。


 樹里は切なそうに王妃と王子を見て、


「では私達はこれで」


と言うと、馬に戻った馨に乗りました。

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