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第七百六十七話 第六天魔王の罠編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、元いた辺りまで戻りました。
樹里達は天界人の河東真君と元近衛大将の蘭による天界の地図を見て更に作戦を詰めます。
「なるほど、それならうまくいきそうだな」
まだ戦っていないのにボロボロの部秘模洲が言いました。
彼は璃里と嬉しそうに話していたので、霊媚阿壇にボコられたのです。
「大変そうだな」
九霊元聖が囁きます。部秘模洲は黙って頷きました。
「これだけの強豪が集まれば、第六天魔王などあっと言う間に退治できる」
退治されそうな顔の河東真君が言いました。
「うるせえ!」
河東真君は地の文に切れました。
天界を制圧した第六天魔王は美女の分身を出していました。
「女に弱い奴はうぬに任せる」
美女の分身は魔王に言われてニヤリとしました。
「はい」
美女は跪いて言いました。
「後は女共だが……」
第六天魔王は樹里達の弱点を突く作戦を考えていました。