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第七十六話 戻りたくない理由編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 樹里は妖怪に殺された烏鶏国の国王の霊と話しています。


「何故戻りたくないのですか?」


「王妃が怖いからです」


 樹里はキョトンとしました。国王は涙ぐみます。


「あの女は王妃になる前は優しい女でした。ところが王妃になると遂に本性を現したのです」


「黄色い悪魔になったのですか?」


 樹里が尋ねます。


「誰がタイガーマスクだ!」


 古過ぎてわかりにくいボケと突っ込みです。


「ですから戻りたくないのです。このまま冥府にいさせて下さい」


 国王は深々と頭を下げます。


「妖怪はこの国が乱れているので入れ替わったと言っていましたが?」


 樹里は話題を変えます。


「そうです。でも国が乱れたのは私のせいではありません。王妃の浪費が原因なのです」


「パンがなければお菓子を食べればいいのにと言ったのですか?」


 樹里が笑顔で尋ねます。


「誰がマリー・アントワネットだ!」


 国王の霊は疲れていました。

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