753/1000
第七百五十三話 露津狗奮戦編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、今は東に来ています。
中臣鎌足の呪術で消されそうな河東真君です。
「私は化け物ではない! 天界人だ」
河東真君は切れました。顔が怖過ぎてやっぱり化け物です。
「がああ!」
その時地面の下から露津狗が飛び出して来ました。
「何!?」
不意を突かれた鎌足は驚いて後退ります。
「亜梨沙殿!」
露津狗は素早く亜梨沙を救い背中に乗せます。
「ああん、カッコいい、露津狗」
亜梨沙が露津狗に巨乳を擦りつけます。
「亜梨沙殿、それは止めてくれ」
真っ赤になる露津狗です。
「僕は?」
リックがなきながら尋ねます。
「あんたは寝返ったんでしょ!」
亜梨沙が言いました。リックは焦ります。
「それは敵を欺くためにゃん」
それを敵陣で言ってはいけないですね。
露津狗はそのまま戻ってしまいました。
「にゃん!」
見捨てられて泣き喚くリックです。
露津狗は亜梨沙を安全な場所に下ろすと鎌足に向かいました。