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第七百四十二話 遊魔活躍編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、今は東に来ています。
遊魔は中大兄皇子と取引して、リックと亜梨沙を助けてもらう事にしました。
「私だ。通せ」
皇子は遊魔を伴い、リック達が入れられている牢に行きました。
「ああ、遊魔、助けて欲しいにゃん、豚女に襲われそうにゃん」
リックが涙ぐんで言いました。
「嘘吐け!」
亜梨沙が切れました。
「私の名において命ずる。二人を牢から出せ」
皇子が言うと、兵達はすぐにリックと亜梨沙を牢から出しました。
「お前達が入ってるにゃん」
リックは兵達を牢に押し込めました。
「皇子様、私をお妃にして欲しいの」
亜梨沙が胸の谷間を強調して言いました。
「私の妃はこの方にする」
皇子は遊魔を見て言いました。
愕然とする亜梨沙とリックです。
孫左京達は遂に額田王が監禁されている山の頂上に着きました。
「姫様、どこにいるんだ?」
左京達が探し回っていると、
「こちらです」
と声がしました。