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第七十三話 樹里、妖怪と対決する?編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里は獅子魔王と話しています。
「ところで麻央さん」
「誰が市川海老蔵だ!」
妖怪は切れまくっています。
「真央さんですか?」
「誰が花より男子だ!」
芸能界に詳しい妖怪です。
「では獅子てんや瀬戸わんやさん」
「古過ぎて誰にもわからんわ!」
妖怪は突っ込み疲れています。
「何故この国を乗っ取ったのですか?」
妖怪は水を飲んでから、
「国王がまつりごとを真面目になさぬからだ」
「金魚すくいをさせなかったとか?」
「その祭じゃねえ!」
妖怪はフラフラです。
「そうなんですか」
樹里は真実に辿り着いたようです。
「お師匠様!」
鼻に紙を詰めた孫左京がきんと雲でやって来ました。
「鼻、どうしたんですか?」
樹里が尋ねます。左京は赤面して、
「訊かないで下さい」
そして地面に飛び降り、
「妖怪共、まとめてぶっ飛ばしてやるぜ!」
「それには及びません」
樹里が言いました。左京は唖然とします。