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第七百十七話 蛭子の証言編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、今は東に来ています。
謎の美女の正体を探るために、孫左京は気絶した蛭子を樹里の書いたお経の札で縛りました。
「お前が食おうとしていた女はどこの女だ?」
脱獄囚が凄みを利かせて尋ねます。
「だから脱獄囚じゃねえよ!」
河東真君が泣きながら言いました。出番終了です。
「知らん。生け贄は村の人間が決める。俺は関知していない」
蛭子はウネウネしながら言いました。
「キモ」
亜梨沙が呟きます。
「知らないだと? 隠すとためにならんぞ」
今度は牛魔王が凄みます。出番終了です。
牛魔王はロケ弁を受け取って帰りました。
「嘘吐くな!」
地の文に切れる鉄扇公主です。
「隠すも何もない。生け贄を差し出す村には妖怪がたくさん出るのだ。俺はそれを食らっていただけ。むしろ感謝してもらいたいくらいだ」
俄かに信じがたい話ですが、本当だと悪いのはリックです。
「え?」
ギクッとするリックです。




