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第七百十二話 遊魔の答え編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、今は東に来ています。


 リックは肩を竦めて、


「そんな話、ここでする事じゃないにゃん。それは僕と遊魔の秘密にゃんよ」


と答えました。すると遊魔はキッとしてリックを睨み、


「貴方は偽者です。私の秘密の場所に黒子なんてありません」

 

 あっとなるリックです。どうやら本当に偽者のようです。


「貴様!」


 露津狗と孫左京が同時に攻撃します。


「は!」


 リックは素早く飛び退き二人の攻撃をかわしました。


「やるねえ、子猫ちゃん。引っかかったよ」


 リックは不敵な笑みを浮かべています。


「てめえ、やっぱりさっきの蛇か!?」


 左京が怒鳴りました。偽リックはフッと笑い、


「そうさ。でもあれも俺じゃない。いただいた力で作り出した幻影さ」


 偽リックはそう言うと更に後ろに下がります。


「そして俺がいただいた力は第六天魔王様に送られる」


「おらあっ!」


 露津狗が巨大化し、偽リックを踏みつけました。

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