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第七百十一話 遊魔の質問編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、今は東に来ています。
リックは露津狗の背後に隠れてしまった遊魔を悲しそうに見つめて、
「遊魔、僕は寂しいにゃん。僕よりその狼がいいのかにゃん?」
すると遊魔はピョコンと顔を出して、
「違います。貴方はリック様ではありません。大蛇さんです」
と言いました。
「何!?」
露津狗と孫左京は仰天しました。
「何言ってるにゃん、遊魔。僕はリックだにゃん」
リックは苦笑いして言いました。遊魔は、
「リック様はそんな不細工ではありません」
露津狗と左京は、
(どこから見てもエロ猫だけど?)
と首を傾げます。
「怒ってるにゃんね。僕が悪かったにゃん。許して欲しいにゃん」
リックは涙を流して言いました。遊魔は更に、
「ならば、私の秘密の場所にある黒子は、身体のどちら側にありますか?」
エロい質問に左京と露津狗はビクッとしました。
(秘密の場所って……)
想像して鼻血を出す左京です。