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第六百九十九話 八岐大蛇編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、今は東に来ています。
八つの頭の蛇は、自分を踏みつけた巨大な狼である露津狗を十六の目で睨みます。
「神である我の頭を踏みつけるとは何という不届き者ぞ! 許さぬ!」
すると露津狗はニヤリとして、
「何が神だ。お前は蛇ではないか。蛇が神を騙るなど、片腹痛いわ」
「おのれ!」
露津狗の挑発に蛇は怒り心頭です。
「この八岐大蛇を侮辱した報い、受けてもらうぞ」
蛇は自分の名前を聞いてもいないのに名乗りました。
「ごちゃごちゃうるせえ、バカ蛇!」
孫左京が卑怯な戦法で後ろから如意棒で殴ります。
「ごお!」
八岐大蛇は前のめりに倒れました。
「があ!」
露津狗が業火で攻撃します。
「うお!」
大蛇は炎に包まれました。
「やったか?」
大型きんと雲の上から蘭が呟きました。
「いや、あの程度では無理よ」
鴻均道人は璃里のお尻を触りながら言いました。