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第六百八十六話 世無蛾屡弩、改心する編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
最強の四人衆のお陰で、世無蛾屡弩は倒されました。
樹里達は世無蛾屡弩が落ちた所に着きました。
「お師匠様、私が悪うございました」
世無蛾屡弩は頭を地面に擦りつけて詫びました。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
亜梨沙と蘭も、世無蛾屡弩が改心したせいで分離していました。
「むしろこの二人の方が悪に見える」
孫左京が呟きました。
「私も第六天魔王の力で操られていたようです」
世無蛾屡弩が涙ぐむと、
「ヨム様、可哀想!」
亜梨沙と蘭が絶叫します。
「どうにも納得がいかん」
ブサメンの河東真君が言います。
「ブサメン言うな!」
ブサメンが切れました。
「ううう」
項垂れる河東真君です。
「気を許すな、猿。世無蛾屡弩を監視するのだ」
ようやく復活した鴻均道人が言います。
「どういう事だ?」
「イケメンは信用できん」
道人も河東真君派のようです。