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第六百六十四話 鬆令符爾流の最期編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京は「将を射んと欲すればまず馬を射よ」を実践したようです。
「何だ、それ?」
知らないようです。やっぱり所詮「畜生」です。
「うるせえ!」
左京の切れ祭です。
「止めだあ!」
左京は如意棒を伸ばします。
「ぐお!」
鬆令符爾流は欧殿の危機を感じ、欧殿を振り落としました。
「ブフォオ!」
鬆令符爾流はそのまま飛ばされ、岩山に叩きつけられました。
「ブフォア!」
鬆令符爾流は息絶え、消えました。
「よくもわが愛馬を!」
欧殿が左京を睨みます。
「馬に助けられたな、おっさん」
左京はニヤリとしました。
「許さん!」
欧殿は槍を振り回して左京に突進して来ます。
「遅いよ!」
左京は欧殿の股下を潜りながら、股間を如意棒で殴りました。
「ぬぐ」
欧殿は死人ですがそこは痛いようです。
「いやん、左京さんたら」
美子は手で顔を隠したフリをして指の間から見ています。