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第六百五十七話 孫左京先発する編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京達は、雑魚敵を亜梨沙達に任せて、先に進みます。
「美子ちゃんは儂が守る」
鴻均道人が言いましたが、美子は、
「樹里さん達は私が必ず守ります」
と言っていて全く聞いていませんでした。道人は項垂れました。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「ありがとうございます」
璃里は美子の優しさに感動しています。
「では、俺は先に行きます」
左京は樹里と璃里に言いました。
「頑張ってください、お猿さん」
「頑張ってください、左京さん」
ダブル「頑張って」に勇気百倍の左京です。
「左京、行きまーす!」
きんと雲に乗って飛び立とうとすると、
「私も一緒に行く!」
美子が後ろからしがみつきました。
「おお!」
背中に当たる物で鼻血が出そうな左京です。
「よおし、行きましょう!」
美子は笑顔全開です。
「お、おー!」
左京はフラフラしながら飛び立ちました。