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第六百五十一話 鴻均道人の秘儀編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
欧殿が逃走し、戦いは一旦終了です。
「儂を鷺侘の所へ」
死にそうな声で鴻均道人が言います。
「どうして?」
美子が警戒しながら尋ねます。
「鷺侘に取り憑いた妖気を儂が吸い取る」
「本当に?」
半信半疑で道人を鷺侘の所に引き摺る美子です。
「こら、もう少し大事に扱わんか!」
道人は怒りながらも美子のお尻を触ります。
「何すんのよ!」
会心の一撃が決まりました。
「お爺ちゃん、鷺侘の所に来たわよ」
「おう、そうか」
道人は鷺侘の身体を触ります。
「変態ジジイ!」
美子がまた殴ろうとすると、太上老君と元始天尊が、
「違う。これぞお師匠様の秘儀、妖気除去だ」
と口を揃えて言いました。
「コ○モクリーナーですか?」
そこに戻って来た樹里が言います。
「誰がイスカ○ダルだ!」
老君と元始天尊のダブル切れです。
「お師匠様!」
樹里を見て嬉し泣きする左京でした。