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第六百四十八話 鷺侘戦線復帰編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
鷺侘に不意を突かれた孫左京は呆気ない最期を迎えました。
「死んでねえよ!」
左京は地の文の勝手な進行に切れました。
「貴女、もう気がついたの?」
鷺侘を打ち負かした美子が言います。
身体は鴻均道人なので気持ち悪いです。
「はあ!」
鷺侘はまだ操られたままのようです。
彼女は左京に攻撃を続けます。
「このヤロウ!」
左京はまた樹里の声が聞こえないかと思い、耳をすませます。
「エロ左京」
何故か亜梨沙が悪口を言うのが聞こえました。
項垂れる左京です。
「わわっと!」
そこへ更に鷺侘が攻撃を仕掛けて来ます。
(姉上)
昔の記憶が蘇ったとは言え、鷺基は鷺侘との楽しい日々も覚えていました。
そして苦悩します。
「何をしている、鷺基よ? 鷺侘を助け、孫左京を殺せ」
欧殿が言いました。
「誰が殺されるかよ!」
左京は如意棒で鷺侘と打ち合いながら言い返しました。