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第六十四話 夢の続き編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里は烏鶏国の国王の霊の話をします。
「国王は王子只一人が真実を知っているので王子に会って欲しいと言いました」
樹里の話に王子は泣きました。
「そして王子を助けて妖怪を退治して欲しいと」
左京は王子を見て、
「すぐに宮殿に乗り込みましょう。妖怪をぶちのめして一件落着だ」
「そう簡単には行かないのです」
王子が暗い顔をしたので亜梨沙と蘭が、
「どうしてですか?」
とザ・ピーナツ並みのハモりで尋ねます。モスラが飛んで来そうです。
「母が一緒なのです。今乗り込めば奴は母を殺めて逃げましょう」
左京は樹里を見ます。樹里は亜梨沙を見ます。亜梨沙は蘭を見ます。
蘭はリックを見ようとしましたがいません。
「エロ猫め、どこに行ったんだ?」
左京は嫌な予感がしました。
ここは宮殿の控えの間です。
「そうか。王子が一緒か」
国王が言います。
「はいにゃん」
リックが嬉しそうに応じました。




