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第六百三十二話 美子、善戦す編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
「どうして急に戻って来たのよ?」
食い扶持を気にして突っ込む亜梨沙です。
「作者が某先生の人気にあやかろうとしてるにゃん」
リックが究極のネタバラシをします。
「成長した私の姿を樹里さんに見て欲しくて!」
美子はバンと胸を張ります。
「おお!」
孫左京までもが見とれる美子の胸の谷間です。
「うぬはあの霊獣の娘か?」
欧殿が尋ねました。
「そうよ! 私は霊媚阿壇と部秘模洲の娘よ!」
美子は丈夫そうな楯と剣を出します。
「父の角から作った楯、母の歯から研ぎ出した剣よ。受けてみなさい!」
美子はバッと飛び上がり、欧殿に斬りかかります。
「ぬお!」
欧殿は槍で防御しますが、美子の剣はそれをへし折り、欧殿を斬りました。
「ぐぬ!」
欧殿は呻き声を上げましたが、死人なので血が出ません。
「鷺侘!」
欧殿が叫ぶと、目も虚ろな鷺侘が飛翔して来ました。






