表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
611/1000

第六百十一話 鷺侘の迷い編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 鷺侘は欧殿の話を聞き、驚きのあまり動けません。


「どうした、鷺侘?」


 欧殿は心配になり、鷺侘の胸を揉みました。


「お戯れはお止めください!」


 鷺侘は欧殿の手を抓ります。


「おお、気がついたか、鷺侘」


 欧殿は手をさすりながら言います。


「鷺基には何と申せばよいのですか?」


 鷺侘は尋ねました。すると欧殿は、


「それは其方が決めるが良い。我は何も干渉せぬ」


「はい……」


 鷺侘は項垂れたまま、玉座の間を出ました。


 


 その頃、孫左京は恍惚としていました。


 急いで鷺侘達のところに行くためにきんと雲に樹里を乗せているからです。


「しっかり掴まっていてくださいね、お師匠様」


「はい」


 樹里が左京の背中にしがみついたので左京は鼻血が出そうです。


(やっぱりお師匠様はでかい)


 何がでかいのでしょう?


「左京ったら!」


 馨の背でムッとしている亜梨沙です。その横を不安そうな露津狗が走っています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ