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第六百十一話 鷺侘の迷い編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 鷺侘は欧殿の話を聞き、驚きのあまり動けません。


「どうした、鷺侘?」


 欧殿は心配になり、鷺侘の胸を揉みました。


「お戯れはお止めください!」


 鷺侘は欧殿の手を抓ります。


「おお、気がついたか、鷺侘」


 欧殿は手をさすりながら言います。


「鷺基には何と申せばよいのですか?」


 鷺侘は尋ねました。すると欧殿は、


「それは其方が決めるが良い。我は何も干渉せぬ」


「はい……」


 鷺侘は項垂れたまま、玉座の間を出ました。


 


 その頃、孫左京は恍惚としていました。


 急いで鷺侘達のところに行くためにきんと雲に樹里を乗せているからです。


「しっかり掴まっていてくださいね、お師匠様」


「はい」


 樹里が左京の背中にしがみついたので左京は鼻血が出そうです。


(やっぱりお師匠様はでかい)


 何がでかいのでしょう?


「左京ったら!」


 馨の背でムッとしている亜梨沙です。その横を不安そうな露津狗が走っています。

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